再三の相談に応えず…アイドル刺傷事件における警察の対応に疑問
21日に起こったファンによるアイドルの刺傷事件。被害に遭った冨田真由さんは病院へ運ばれ現在も重体となっている。
警視庁はそばにいた住所・職業不詳の岩埼友宏容疑者(27)を、その場で傷害の疑いで逮捕
近くには折りたたみ式のナイフが落ちていて、調べに対し岩埼容疑者は、「刺したのは間違いない」と容疑を認め
「(事件現場で)冨田さんにプレゼントを送り返したことを問いただしたが、返答が曖昧で、かっとなって刺した」と供述している。
▼一方で「殺すつもりだった」と供述していることからも計画的な犯行の可能性が高い今回の事件
「かっとなって刺した」と供述する一方で「殺すつもりだった」「刃物は事前に用意した」とも供述している岩埼容疑者。
警察は計画的に狙った犯行であるとして捜査を続けている。
署によると、岩埼容疑者は「殺すつもりだった」「刃物は事前に用意した」とも供述
冨田さんの後を付けていたことが付近の防犯カメラの映像などで判明
警視庁は、ライブの開催に合わせて計画的に狙ったとみて調べています。
◆このような事件はアイドルとファンが近くなったことが原因ともいわれている
2014年に起こったAKB48の握手会イベントでのファンによる襲撃事件。今回の事件も含めファンとアイドルの距離が近くなったことで起こったともいわれてます
「会いに行けるアイドル」として今や国民的アイドルグループにのし上がったAKB48。
今回の冨田さんもそうだが、相次ぐ襲撃は、ファンとアイドルの距離が近くなったがゆえに起きたものだともいえる。
◆しかし、今回の事件ではそれ以上に注視しなければいけない点があるという
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しかし、今回の事件で最も注視しなければいけないこと。それは「こういった事態になることを想定していた被害者が事前に警察に相談していた」ということ。
被害者はSNSへの執拗な書き込みと共に、岩崎容疑者の名前や住所まで警察に伝えていたとされている。
この事件で注視しなければならない点。
それは、冨田さんが、いずれこういった事態に発展するのではないかと危惧していたところにある。
警視庁によると、冨田さんは5月9日に武蔵野署を訪れ、岩埼容疑者の名前や住所を伝えて「ブログやツイッターへの執拗な書き込みをやめさせてほしい」と相談。
また、事件2日前の5月19日にも、冨田さんは、現場でライブを行うことを伝えていた。
▼しかし、警察がとった対応は「110番が来たら応じるように…」
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しかし、被害者から相談を受けた警察の対応は「当日110番があったら応じるように」というもの…。
「書き込んだのが本人かどうか調査が必要」としながらも、担当部署に報告することすらしなかったといいます。
武蔵野警察署は、会場を管轄する小金井警察署に、冨田さんから110番があったら応じるよう、依頼
同署は「書き込んだのが本人か調査が必要」として同容疑者に接触していなかった。
加えて「すぐに危害を加えるような書き込みではない」として、ストーカー事案などを担当する部署に情報を伝えなかった。
当日、小金井警察署は現場に警察官を配置するなどの対応は行っていませんでした。
◆また、被害者の母親からも岩埼容疑者の自宅を管轄する京都府警に相談していたことも分かっている
娘を案じ自らも警察へ連絡していたという冨田さんの母親。今月4日には岩崎容疑者の自宅を管轄する京都府警に相談していたことが分かっている。
傷害容疑で逮捕された自称 岩埼友宏容疑者(27)は京都市在住とみられている。
冨田さんの母親が事件前の今月4日、岩埼友宏容疑者(27)の自宅がある京都市の警察署に電話をかけ、
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娘を気遣い京都府警へ電話で相談したという冨田さんの母親。その時も具体的な対応はありませんでした。
その後、母親は右京署へも同様の相談したが、こちらも門前払いに近い対応だったという。
府警によると、冨田さんの母は5月4日朝、「遠隔地に住んでいる娘が嫌がらせを受けているときはどう対処すればいいか」と相談
同署員は冨田さんが住む警視庁の警察署に相談するよう教えたという。
母親は直後に右京署に電話。署員は「被害を受けている本人が資料を持ち、警視庁に相談してください」と答えたという。
▼今回の警察のずさんな対応についてはネットからも多くの声が寄せられている
あの事件の影響でアイドル批判するのは正直おかしい。 あの事件は警察がちゃんとした対応をしていればこんなことにはならなかった それなのにアイドル批判するとかちゃんちゃらおかしいよ! 批判するなら、相談を受けたのに適当に被害者をあしらった警察に言え
ストーカーには警察じゃない別の相談窓口が必要なんじゃないかな。警察は基本、事件が起こったら捜査するところでしょ。。起こる前にはなにもしてくれないし。しかもストーカーみたいな愛着犯罪には専門的な対応必要でしょ。 アイドルでも一般人でも同じこと。気の毒にどんなに怖かっただろ。
◆再三にわたって警察へ相談していたにも関わらず起きてしまった今回の事件
再三にわたり相談していたにも関わらず防ぐことができなかった今回の事件。警察は「対応が適切なもの」だったかについては捜査を通じて把握したいとしています。
男に付きまとわれていると警察に相談していたにもかかわらず、何故未然に防げなかったのだろうか?
今回の事件。相談を受けていた警察は防ぐことはできなかった。警察の対応が後手に回る不手際はいつまで続くのか。
同署は「対応が適切だったかは、捜査を通じて把握したい」としている