浸水など水害時に長靴で避難するのは危険だった!

避難に"長靴"を履くことはNG

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周りは水浸しなのに、なんで長靴がだめなの?

「雨が降ったら長靴」と言われて育っているので、増水の場合も長靴を思い浮かべがち

水深が長靴の丈未満と分かっていれば問題はないが、それを超えてしまった場合には長靴いっぱいに水が入ってしまう

水や泥などが入ることがあり、歩きにくく転んで流されてしまう可能性がある

避難の時は"スニーカー"を履く!

私もですが、結構知らない人が多いと思います。

最初からずぶ濡れになることを前提に履きなれたスニーカーなどで避難する方がより安全

ひもをしっかり結んだスニーカーを履くこと。

完全に水に濡れてしまいますが、それにより足を取られることもなく移動が可能

簡単に水が靴の中に入ってきますが、水は簡単に抜けていきます

水が入った長靴が1番怖い…

長靴に水が入ってしまった時が、最も危険な状態に陥ってしまいます。

長靴の中に入った水は自然と外には出ない。一度脱いで水を捨てる必要がある

途中で長靴を脱いで素足になるのは、濁った水の中に何が沈んでいるのか分からないため危険

足が重く、歩くのが遅くなればより体力の消耗はひどくなり、土砂災害や鉄砲水から逃げ遅れる危険性も増えてしまう

簡単に脱げればいいが、バランスを崩して倒れ最悪の場合は流されてしまう

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応急処理をしっかりして、長靴を履きましょう。

長靴にすそをガムテでとめて防水できるならそれでもいい

ポイントは、足を深く曲げた状態でガムテープを巻くこと。そうしないと、ズボンやカッパが突っ張ってしゃがめなくなる

避難の時に"傘"さして使わない

 

傘はさせませんが、水中を探る杖代わりになります

避難する時は傘や長めの棒を持って地面を探りながら進む

マンホールなどが浮いて穴がある可能性があるので、傘で危険を回避します。

危険なものを踏んだり側溝に落ちたりしないよう、なるべくすり足で歩く

避難できる"水の深さ"を知っておきましょう

少しの水ならと安易な考えを持たず、避難可能な深さを知っておきましょう。

歩ける深さは男性で約70cm、女性で約60cmが目安

水深30cm以上になると大人でも歩くのが困難になる

腰まで水深があるようなら無理に避難せず高所で救援を待つ

無理をすると流される場合もあるので、とにかく救助を呼びましょう!